November 08, 2007
2001年宇宙の旅
2001: A SPACE ODYSSEY
1968年 アメリカ イギリス
監督●スタンリー・キューブリック
原作●アーサー・C・クラーク
脚本●スタンリー・キューブリック アーサー・C・クラーク
ケア・デュリア(デヴィッド・ボウマン)
ゲイリー・ロックウッド(フランク・プール)
ウィリアム・シルヴェスター(ヘイウッド・R・フロイド)
何か神聖で難解な映画だ、というイメージを持っていたので、あまり回数も観ていなかったし、実はそれほど好きな作品では無かった。初めて観たのは、『スターウォーズ』(1977)の後に、リバイバルで観たように記憶している。しかし、10年前とは思えない映像だったのは、良く憶えている。1968年というと『猿の惑星』と同じ年である。『猿の惑星』も当時はそのメイクアップが、かなり良く出来ていて話題になっていた。そんな猿の惑星を思い起こさせる、冒頭の猿のシーン(『チャーリーとチョコレート工場』に使われていた)が、けっこう長く感じられる。やがて、モノリスが現れ、それに触った猿たちは、動物の骨を道具にして、獣を倒しその肉を食らう。後に他のグループの猿との戦いでは、ボスらしき猿を、骨で殴り殺してしまう。その骨を宙に放ると…。地表から200マイル、小さな宇宙船のようなものにオーバーラップする。その後も、さらに微妙に形の異なるものが3つ現れる。それから、ようやく宇宙ステーションが現れる。よく見ると、建設途中である。まるで「デス・スター」だな。すぐに「オリオン・スペースクラフト(PANAM)」が現れると思っていたら、そうではなかった。記憶違いは良くあるが、それにしても、ちょっと気になるので、調べてみた。4つの飛行物体は人工衛星のようだ、オリジナルのシナリオには、“地球の軌道上に、ロシアの1,000メガトンの核爆弾”、“アメリカの1,000メガトンの核爆弾”に続いて“フランスの爆弾、ドイツの爆弾、中国の爆弾”などと、書かれているではないか! つまり、モノリスは初めから、猿に“道具(文明)”を与えたのではなく“武器”を与えたと、解釈するべきなのだ。こうなると、最初に観た時の印象とはかなり違ってくる。つまり、2001年でも、世界情勢は大きく変わってはいない。月面開発は、アメリカ主導で行っているか、少なくとも、ロシア人と思われる科学者たちと、フロイド博士とのやりとりから察すると、モノリスの件は他国には極秘で進められているようだ。“国際宇宙協定”に違反まで、ただの黒い柱の存在を隠すとは、大袈裟ではないか? おそらくアメリカ政府は、モノリスの価値を察していたのだ。
そして、人類(アメリカ)は月面のモノリスの示す木星へ向う。
木星探査宇宙船ディスカバリー。いつのまに、こんなものを造ったのだろう。たった、18ヶ月で。外観も大胆だが、船内もかなり、モダンだ。今見ても古さを感じない、むしろ新鮮である。1960年代に、フラットスクエアで薄型のモニタを使っているのには、ちょっと驚きである。当時のテレビといえば四角というより丸型といっても間違いではなかった。クルーは5人、内3人は冬眠中である。そして、HAL9000が登場する。劇中ではコンピュータと言っているが、A.I.(人工知能)である。船全体を管理している。「われわれは、ミスを犯さない」と自信たっぷりだ。さすがは、IBMだな。Macなんて2007年になっても、変なアナウンスを出すのに。
HAL(ハル)は、通信用ユニットの故障を告げるが、実際には故障していなかった。ボウマンとプールはHALの故障を疑い、HALの停止について、HALには聞こえないように、話し合うが、彼らの唇の動きからHALにバレてしまう。ここからHALの攻撃が始まる。船外に出たフランクを突き飛ばし、それを助けにボウマンが船外へ出た隙に、冬眠中のクルーの生命維持装置を切ってしまう。何とか船内に戻ったボウマンはHALの思考を停止してしまう。HALはクルーを抹殺してどうする気だったのか? HALは狂ったのか? おそらく、HALはモノリスの情報を知っていて、自分から接触しようとしたに違いない。もしくはそのようにプログラムされていたのだ。コンピュータを最強の兵器にしたかったのかもしれない。または、コンピュータが制する世界? しかし、ボウマンを殺さなかったのは何故だろう?
政府の真の目的は明かされないまま、コンピュータとの戦いを制したボウマンはモノリスとの接触を果たし「スターチャイルド(? おそらくデス・スター級のパワーはあるのだろう)」となって地球の戻るのだった。
アポロも月に行っていない時代に、これだけの映画を作ってしまったキューブリックとアーサー・C・クラークはすごい。いまだに、本作を超えるSF(ほんとの意味で)映画は無い。
●赤いバックはHALの断末魔が哀しいロジックメモリセンタ内部のイメージ。上は停止したディスカバリー号。下はポッドでモノリスに遭遇するボウマン。
00:08:23 |
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November 04, 2007
バックナンバー補完
一年以上UPしていなかったBlogを昨日やっと更新。本サイトでは、古い記事が表示できなくなるので、バックナンバーを下記に移行しました。覗いてみてください。http://homepage.mac.com/eiichirokato/
12:22:26 |
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November 03, 2007
007/ロシアより愛をこめて
007/ロシアより愛をこめて
FROM RUSSIA WITH LOVE
1963年 イギリス
監督●テレンス・ヤング
脚本●リチャード・メイボーム ジョアンナ・ハーウッド
音楽●ジョン・バリー
ショーン・コネリー(ジェームズ・ボンド)
ダニエラ・ビアンキ(タチアナ・ロマノヴァ)
ロバート・ショー(レッド・グラント)
昨年末に“最新のデジタル・リマスタリング・テクノロジーで甦った究極の高画質! 劇場を超える迫力のDTS5.1chサラウンド!…”という見出しで、007シリーズ全作(カジノロワイヤルの除く)20作品が発売された。Webのサンプルを見る限りキレイに仕上がっているではないか! ゴミやキズもすべて修正されているらしい。値段が下がったので60年代の作品を中心に何本か購入してみた。さすがにキレイだ、60年代の雰囲気もそのまま残っているところが、最近のデジタル・マスタリングの良いところだ。さて、本作は言うまでもないがシリーズ第2作、日本初公開時は『007/危機一髪』というタイトルだった。第1作目の『007/ドクター・ノオ(007は殺しの番号)』は、秘密結社(いかにも60年代的な言葉だ)スペクターの一員である謎の中国人、ドクター・ノオがジャマイカの島から、アメリカの宇宙開発の妨害をする…というような話だったが、本作はちょっと話が複雑で大人っぽい。SF的な要素がないので、技術的に無理がない。役者も素晴らしい、ロバート・ショーやロッテ・レーニアの演技で映画としての深みが出ている。本作がシリーズの基盤を作ったのは間違いない。タイトルロールの前にプロローグがあるスタイルは本作から。ただ、タイトルバックでは大ヒットしたマット・モンローの主題歌は流れない。インストゥルメンタルであるが、しかし、これが実にカッコイイ(マット・モンローの主題歌のアレンジは、甘ったるいのでエンドロールにはピッタリだ)。それに、前作では、取って付けた様なボンド・ガールだったが、本作では無くてはならない重要な役を担っている。そして、何と言っても“Q”こと、デスモンド・リュウェリンが初登場する。デスモンド・リュウェリンは、もちろんシリーズ最多出演者で、本作から『007/死ぬのは奴らだ』(1973)を除く、『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)までの17本、5人のボンドに武器を支給している。『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』の劇中でも引退をほのめかすシーンがあるが、実際に引退した。そして、映画の公開直後に、交通事故で帰らぬ人となってしまった。『ドクター・ノオ』から14作に出演していた、初代“マネーペニー”役のロイス・マクスウェルも先日亡くなった。40年以上も続いているシリーズなのだという事を実感する。ボンド・カーや派手な秘密兵器は登場しない分、本作はジェームズ・ボンドの魅力を十分に満喫できる作品だ。
●ショーン・コネリーのジェームズ・ボンドのトレードマークは帽子。ドアを開けると帽子を投げ掛け、マネーペニーとお約束のだべりが始まる。銃は『ドクター・ノオ』で、それまで愛用していたベレッタを“M”に取り上げられ、替わりに持たせれたワルサーPPK。グレーのスーツに黒のネクタイ。“Q”から支給され、まさに危機一髪のボンドを救ったアタッシュケース。
13:24:30 |
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January 31, 2007
展示風景
イタリアンBar TAMAGOでの展示も、のこりわずかとなりました。会場にお越しいただ方々には心より感謝いたします。
さて先日、某自動車メーカーのPR誌の新年会をTAMAGOで開催していただきました。そのときの会場風景をカメラマンの岡田茂さんが撮ってくれました。
これが、ちょっと凄いんです。
http://web.mac.com/okst/iWeb/okst/okst%20index.html
に行くと観れるんだけど、ちょっと容量が大きいので回線の状況とパソコンのパワーの関係でちゃんと観れなかったり、動かなかったりするかもしれません。
16:55:49 |
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January 06, 2007
TAMAGOに展示
本日より2月2日まで、Blogに使っている絵をちょっと大きくして額装し、四谷の「Italian Bar TAMAGO」に展示しています。「Italian Bar TAMAGO」は居心地が良く、お酒と料理が楽しめるラフな空間です。昼は1階の「レストラン 四谷 MAR(マル)」で食事の後に、下のBarでお茶を飲むスタイル。ついつい、仲間とだべって昼休みを長くとってしまう人たちもお見かけします。ついでの時にでも、寄ってください。
イタリアン BAR TAMAGO
160-0021
東京都新宿区坂町5番地 角忠ビルB1階
03-3351-1137
営業時間
Cafe(月〜金)11:30〜15:00
Bar Time(月〜土)18:00〜24:00
定休日 : 日/日につづく祝日
http://www.tamago-net.com/tamago/index.html
18:58:42 |
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