January 07, 2012
グラン・トリノ
クリント・イーストウッド自身が「最後の出演作になる」と言ったらしい。スクリーンで彼の姿を観れるのは最後になると思い、名画座で観る事にした。2009年8月、三軒茶屋シネマは70年代にタイムスリップでもしたかのようなレトロな映画館だった。椅子は分厚くて小さい。イーストウッドの映画を最初に観たのは『ダーティハリー』だったなぁ、池袋の名画座で『ダーティハリ−2』と二本立て。そんな記憶がよみがえる座り心地だ。葬式から始まり、葬式で終わる。頑固ジジイが主人公、予算も掛かった感じがない。役者もほとんど無名。ちょっとダラダラとした展開、大丈夫か? などと思っていたら、あの指鉄砲がハリーの44マグナムに見えてきた。人種差別発言は、最初のメキシコ人相棒からシリーズを通して言っている。グラントリノも『ダーティハリー3』で乗っている。名画座で観たからそう思うのではないだろうが、完全にハリー・キャラハンに重ねて観てしまう。だから、あのラストは想像出来なかった。もうスクリーンには戻らないという決意が感じられる。ちょっと淋しく、切ない。個人的には、監督イーストウッドより、俳優イーストウッドが好きだ。
04:28:29 |
ekato |
comments(0) |
TrackBacks


